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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」これぞ映画!傑作!強く美しい女性達!女性こそ必見!

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

  • 発売日: 2015/09/01
  • メディア: Prime Video
 

 ↑↑↑女性こそ必見!↑↑↑


映画好きの間で結構、
話題になっている

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

を観てきた。

マッドマックスシリーズに関しては、
僕らの世代なら「伝説」のシリーズとして、
記憶に残っている人も多いだろう。

メル・ギブソンを一躍スターダムに押し上げ、
その後、日本で超有名な「北斗の拳」の原案にもなった映画だ。
(たまに若い人は北斗の拳が先と勘違いしている人がいるが、
 マッドマックスが先だから笑)

荒廃した世界観、ライダースジャケット
革の上下にスタッズバリバリ、
モヒカンヘアー等のパンクテイスト、
その後のファッションカルチャーにも
かなりの影響を与えた作品でもある。

オリジナル3部作は
僕も当然、大好きでその後、
未だにファッション等のエッセンスを
取り入れているぐらいだ。

モヒカンヘアーはゆうに及ばす、
ダブルのライダースジャケット等も、
遠く小学生ぐらいに観た、
マッドマックスへの憧れの思いが入っている。

さて、その伝説のシリーズの最新作だが、
既に15年前には4作目の制作が動いていたのだが、
過去の伝説のシリーズの再始動と同様、
トラブル等が付きまとうもので、
結局、撮影の延期、主役で正にマッドマックスの
顔とも言うべきメル・ギブソンの降板等、
かなりの問題があり、やっと完成までこぎつけた作品である。

また、監督がオリジナルのジョージ・ミラーである。


大抵、こんな悪条件が重なったら、
映画は大失敗か大コケ、もしくは
過去のシリーズの人気でなんとか興行収入
ちょっとは行くものの
概ね、僕らみたいなオールドファンは
不満ブーブ―で

「こんなの俺たちのマッドマックスじゃねぇ!!
 やっぱりオリジナルシリーズには勝てねぇな!」

って啖呵を切って、批判する映画が出来上がるのであるが、

びっくりするが、今回は全く正反対で

「監督ジョージ・ミラーはまたまた新たな最高傑作を作り出した!」

のである。

というよりだ、
僕なんかのオールドファンの思い以上の物を
作り上げてきたのだ!

これは凄い事である。

まず、オールドファンからの懸念点であった、
メル・ギブソンの降板だが、
まぁ、今さらおじいちゃんのメル・ギブソンが出てきても、
あのアクションは正直、不可能だったろう。

「インディー・ジョーンズ」の最新作、
クリスタルスカルの映画の冒頭で
ハリソン・フォードが登場した時、

「あぁ、ハリソン・フォードも老けたなぁ。。。。。」

って感慨深く思ってしまったのは僕だけではないだろう。

そう往年の映画ファンというのは
好きなシリーズであれば何十回も観るもので、
例えば「スター・ウォーズ」や「インディー・ジョーンズ」等の
シリーズはそのファンの中では全く年月の経過はないに等しいのだ。

なので、実際に新シリーズで往年の俳優等が
登場するとなんか複雑な気持ちになるのだ。

しかし、今回の「マッドマックス」は
俳優も一新し、新しいヒーローを
ダークナイト ライジング」の
べイン役で圧倒的な存在感を見せ付けた
トム・ハーディーを起用した。

正直、このマッドマックスシリーズの
主人公のオファーを受けるのは、
かなりのプレッシャーだろう。

伝説のシリーズで、
僕らのようにマックスへの思い、
更に

「マックス=メル・ギブソン

という固定観念があるからだ。

そこを変える程の演技を見せられるか?
というのは本当にプレッシャーのはずだ。

僕が現在まで観た映画で
最高の演技だと言ってはばからない。
ダークナイトのジョーカー役 ヒース・レジャー
同じぐらいのプレッシャーを負っていたと
言っても過言ではない。

さて、そのぐらい僕らの世代からは、
思い入れが強いマッドマックスの最新作は
どんな映画になっただろうか?

その前に笑
僕はこのマッドマックスの最新作は
正直、ビデオでもいいかと思っていたのだが、
映画評論家や映画通の人達の
評判がやたらいいので観に行く事にしたのだ。

しかし、半信半疑だった事はいなめない。

ちょっと、ストーリーを観賞前に読んだのだが、

「奴隷になっていた女性達が支配者から逃げ、
 それをマックスが救う」

という事だった。

この簡単なスクリプトを読むとついつい僕ら世代は

「女性がまさかマックスの片腕的な役割をするのか?
 そんなの俺たちのマッドマックスじゃない!!」

と思ってしまうのだ。

そう、1979年公開のマッドマックスからのシリーズは
まだまだ男性がマッチョな映画が全盛だった時代だ。

それに僕の世代も、
男性が女性を守る的な価値観が強かった。

その「男くさい」映画の象徴としてマッドマックスが
屹立していたことは間違いがない。

日本的には「北斗の拳」の世界観そのままだ。
ユリアが守るべき女性の象徴だ。

それにその時の時代背景的にも
女性は

「弱く守るべき対象」

というのがまだまだ強かった。
(今の時代の様な草食男子、肉食女子なんて言葉なんて、
 皆無だったからなぁ笑)

そういう様々な観念がある中で、
僕の中では特に

「マッドマックスも女性が活躍する映画になったか。。。
 時代に迎合したのか?」

という思いがあったのは仕方がない事だ。

僕ら純粋な初代「マッドマックス」ファンとしては、
往年の

「男らしい男の映画」

を期待してしまうのは人情というものである。

という、
もろもろの往年のファンの思いも吐露しつつ、
映画館に足を運んだのだ。

複雑な思いのまま映画を観賞し出したのだが、
冒頭のシークエンスを過ぎた辺りで、
上記の杞憂は全て吹っ飛んだ。

監督ジョージ・ミラーは冒頭でも記したように、
新たな最高傑作を作り上げてきた!

これは凄い事である。

30年以上も前のシリーズの監督が、
時代を読み、的確に作品に反映させ、
なおかつ原作のエッセンスも全てぶち込んできた!

一言、

凄い!!!!

何が凄いかというと、
アクションのほとんどがCGを使わず、
生のアクションで作っているという事だが

「おいおいおいおいおいおい、
 本当に何人か死人がでてるんじゃねぇか????」

ってぐらいアクションシーンが凄過ぎる!

以前のシリーズでもスタント中に
スタントマンの死亡説が流れたぐらいなのに、
今回のアクションはその数十倍も凄い!
(もちろん、この手のアクション物は僕は
IMAXの3Dで観る様にしている。)

それにストーリーは僕がさっき、
上記したたった3行ぐらいのシノプシスだけと言っていい笑

とにかくその逃げた女性達とマックスがひたすら
戦い、逃走する。

本当にこれだけである。

シンプル過ぎる程のシンプルな映画だ。

しかしだ、このシンプルさ、
このアクションの激しさ、
セリフだって本当に少ない笑

ただただ、映画を見ている間、
次から次へと現れるアクションシークエンスに、
夢中になって画面に釘づけになる!

映画を見ている間に僕は思ったのだ

「あぁ、何て懐かしい感覚なんだ」

そう、80年代の映画も観終わった後、

「全く何も自分中に残らなかったけど
 とにかく面白かった!!!!」

という感覚が映画を観た後にあったものだ。

映画を観た後のカタルシスである。

その後、だんだん、ただただカタルシスだけの
映画をみるのは「アホだ」みたいな風潮になり、
小難しい映画や隠喩が効いている映画、
アクション映画でも2重、3重のシナリオ上の
仕掛けを入れる等の複雑な映画手法になってきたのだ。

もちろんそういう映画も僕は大好きだが、
この十数年以上の間で、

「こんなにシンプルで素晴らしいアクションシーンが
 連続し、単純に凄かった!面白かった!」

という映画を観た事は無かった。

そう、ちょうど、去年観た

るろうに剣心 京都大火編」

を観た時の様に。

るろうに剣心も時代背景等は複雑だが、
アクションシーンがこれでもか!!!と連続する所は
素晴らしい活劇映画の鏡みたいな映画だった。

そういうアクションシーンによるカタルシス
同一ベクトルにあるのだが、
この「マッドマックス」最新作は
それを更にシンプルにしてきた。

本当に内容なんて何もない笑

「追う者と追われる者の戦い」

これだけである。

しかし、この単純な構造で、ひたすら戦い、
その戦いの中でドラマを入れ、
見せ場や感動を入れる。

これぞ映画だ!!!!

と言いたくなる。

それに、上記のマッチョな男の映画というのも、
今回のシリーズで全くベクトルが変わった。
この映画はもはや主人公はマックスではなく
逃亡する女性達のリーダーフュリオサ役の
シャーリーズ・セロンである。

とにかくこの

シャーリーズ・セロンの美しさは剃刀の様だ!」

顔に油を塗りたくろうが、
坊主頭だろうが、片腕がなかろうが、

「美しいのだから手がつけられない笑」

もちろん逃げ出した女性達はみんな美しいのだが、

シャーリーズ・セロンの美しさ、気高さ、強さは別格である」

マックス役のトム・ハーディーもなかなかいい演技をしているが、
どうしてもオリジナル版のメル・ギブソンのマックスには、
往年のファン的にはまだ違和感を覚える。

しかし、シャーリーズ・セロンの余りの神々しさから、
その役者的な不足分を補って余りあるほどの
パワーが画面から照射されてくる!

それほどなのだ。

監督ジョージ・ミラーはこの勝負にハッキリ言えば

「勝った」

のだ。

もちろんジョージ・ミラーの造り出した
「マッドマックス」という世界観が
30年以上経過した今でも
全くコンセプトとしてブレる事がなく、
更に強固だったという事もある。

ジョージ・ミラーは自ら
偉大な監督であったと証明してみせた。

その監督の「強さ」があるのも映画ファンとして
驚いたが、それにプラスして更に

「キャスティングの勝利」

が効いている。

どうしてもマックス一人だと
マッドマックスというシリーズ物の
荷が重すぎるのだ。

そこを視点を変化させて、
時代に合わせ女性にフォーカスし、
なおかつキャスティングの
シャーリーズ・セロン他がもろに役にハマった。

映画を観ている途中で僕も意識を切り替えたのだ。

「これは女性が主人公の映画だ。
 過去のマッチョな時代の男の映画ではない」

と。

その事によって、
上記したような杞憂は全て消え去り、
大傑作の誕生を認識できたのだ。

とにかく凄い!

アクションシークエンスのシャーリーズ・セロン
戦いっぷりに強い美しさ、気高さは

「本当に女性こそ観て欲しい!!!!」

絶対に女性もその「女性としての強さ!」を
誇りに思うだろう。

そのぐらいカッコいい!のだ!

そして、生命力の話だ、

「何が何でも生きる」

このシンプルな思い!

いいじゃないか!
僕は大好きだ!

この映画は宣伝方法も往年のファンや
男性向きのキャンペーンを張っているが、
絶対に女性に対してキャンペーンを張った方がいいだろう。

僕的には是非、女性に観て欲しい映画である!!

どうしても暴力描写等で、
女性は嫌煙するかと思うが、

「女性の強さを再認識する映画」

としても、本当にお勧めである!

もちろん、アクション好きの男性も
是非、観て欲しい!!!最高です!

 

出典引用:「マッドマックス」ワーナー・ブラザーズ 「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」「るろうに剣心」他

 

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マッドマックス(字幕版)

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  • 発売日: 2013/06/01
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