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「Boston ファースト(幻想飛行)」ロックの永遠に残る金字塔!

「Boston ファースト(幻想飛行)」

Boston (Reis)

Boston (Reis)

  • アーティスト:Boston
  • 発売日: 2006/06/27
  • メディア: CD
 

↑↑↑聞きたい方は↑↑↑


音源は2006年にトム・ショルツ自身が
リマスタリングし、このリマスター盤に関しては、
音楽雑誌やファンの間でもかなり評判がいい。

実際、音質に関してはかなりクオリティーが高い
ちょっと、高音を強調し過ぎという声もあるらしいが、
Bostonサウンドはボーカルのデルプの高音シャウトが
聴きどころでもあるので、僕はそれでいいのではないかとも思っている。
(レコードを購入したら聴き比べてみるつもりだが)

Bostonのファーストを通しで聴いた時の感動は忘れられない。


本当にこのバンドってすげぇなぁっと心底思った。

なんと言ってもデビューアルバムの
冒頭1曲目が永遠の超~名曲の
「More Than A Feeling」だからねぇ!!!!

デビューの一曲目ですよ!
考えられない程のクオリティー

この「More Than A Feeling」という曲には
Bostonというバンドの全てが詰まっている。

なので、正直、この曲だけ聴けばBostonという
バンドの傾向の全てが分かる。
そのぐらい象徴的な曲だし、
このバンドの「最高傑作」である事には間違いがない。
それに、この曲が気に入らなければBostonというバンドは
好きではないという事になる。
ある種リトマス試験紙的な役割もある。

Bostonというバンドの音は70年代にも関わらず、
未だに全く「古臭さ」を感じないサウンドである。

それは

「そのサウンドデザインに理由がある」

のである。

僕は一時期、レコードにハマって、

各年代を聴き比べていた時に、

1960年代〜2000年代のサウンドデザインの
構築の仕方の違いが非常に明確に理解ができた。

1960年代、70年代の音楽というものは、

「空気感の広がりや「間」というものを利用した、
 スケールの大きな音楽が結構ある」

これは、以前、レコードという媒体は

「無音でも「無音という音」がレコード盤に
 刻まれている」

ので無音でも音像にスカスカ間がないのだ。

しかし、これがCDで聴くと

「スカスカの音になってしまうのだ」

なぜかと言えば簡単で
CDの場合「無音=データがゼロ」だからである。

要するに本当に「無」なのだ。

なので、CDだと60年代70年代の音楽は
名盤と言われているものも

「なんだかなぁ???」

って感じに聞こえてしまう場合も多々ある。

しかし、このBostonというバンドは違うのだ。

この76年のデビュー作の1曲目
「More Than A Feeling」という曲に
代表される通り、

「多重録音で音を重ねている音づくり」

なんと言ってもセカンドなんて演奏録音は3カ月で
終わっているのにミックスに1年2カ月もかけている。
なので、全く古臭さを感じず逆に新鮮でさえある音なのだ。

昔、作曲家の友達と話している時に、
その作曲家はこう言っていた

「もう昔みたいに、音に間をつくるのなんて怖くてできないよ。
 もう音が詰まってないと
 なんか心配になっちゃうんだよねぇ。」

と言っていた。

これはどういう事かというと
CDという媒体だと「無音=ゼロ」なので、
聴いている方は空間の広がりや間の取り方という事を
意識することができず、ただ単に

「何にも音が入っていない」

という事になってしまうのだ。
そういう状況を払しょくするために、
とにかく音を入れ込むというのが現在の音楽だ。

それがいい悪いはおいておいて、
現在、主流で流通しているCDという媒体は
そういう特性を備えているという事である。

もちろん、現在ハイレゾが流行ってきているので、
また、昔の様な音の作り方が戻ってくる可能性はある。

さて、話がちょっと逸れてしまったが、
要するにBostonというバンドの音は、
1976年の時点で

「音が幾層にも重なっている」

ので、CDという媒体でも他の1960年代、70年代のような
サウンドデザインの音像にありがちな、
スカスカ感が皆無なのだ。

また、この「More Than A Feeling」という曲に
象徴されているように、Bostonのサウンドは、
本当になんでこんなに爽快で心地いいのか!
ってぐらい素晴らしいのだ。

「More Than A Feeling」の冒頭のアルペジオから静かに始まり、
40秒ぐらいではデルプの高音シャウトが入り、
1分前にはもうサビの一番盛り上がる部分が来ている。

この急な展開、更にその後の何度もくるサビのリフレイン。

なんという凄い展開なんだろう!

それも、何度聞いても全然飽きがこないのだ。

ファーストアルバムはその他の曲も
素晴らしい!!!

しかし、ファーストアルバムの1曲目で
そのバンドの「全てを物語る楽曲」
永遠にロック史に残る曲を提供してしまうなんて、
本当にトム・ショルツって天才以外の何物でもないね。

もう脱帽しまくりだなぁ。

最高です!!!!!!

 

出典引用 「Boston ファースト(幻想飛行)」

      ソニー・ミュージックエンタテインメント

 

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Boston (Reis)

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  • アーティスト:Boston
  • 発売日: 2006/06/27
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