趣味のソムリエ

クリエイティブプロデューサーの人生を豊かにする趣味の話

「Radiohead論」やっと「キッドA」が心底理解できた。これはJAZZなんだ!

恐らくロックがイノベーションした、
最期の怪物がRadioheadだ。

 

↓↓↓最高傑作↓↓↓

 
今、現在も相変わらず
Radioheadは人気を誇っているが、
僕の周りのロックファンの中でも
おそらく大方の意見と一緒の様に

「KidA」以降、Radioheadのアルバムを
あまり聴かなくなった。
という人が多いのが事実だ。

 

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僕もつい最近までは
Radioheadのアルバムは「パブロハニ―」以外は
全て持っているのだが、
「KidA」以降は殆ど聴かず、
やはり、

「The Bends」「Ok Computer」

ばかりを聞いていた。

 

 ↓↓↓90年代最高のギターロックアルバム↓↓↓

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周知一致している最高傑作は「Ok Computer」であるが、
音楽関係者の友達とかの話を聞くと、
「The Bends」が最高という声も良く効く。

まぁ、この2作品は甲乙付けがたいという事だ。
僕も両方とも大好きな作品である。

さて、問題は「KidA」以降だ。

「KidA」が発売された当初、
音楽業界からは「商業的自殺」とまで言われていた。

それはそうだろう笑

「The Bends」の90年代最高のギターロックバンド!!

という評価から次世代を全て背負う存在になり、
そのプレッシャーの中で発表された

「Ok Computer」が正に音楽がイノベーションした
瞬間だった。
それでも「ギターロック」というフォーマットの上で、
ちゃんと成立していたのだ。

しかし、次の「KidA」が僕らの予想を
遥かに超えるものだったのだ。

もちろん一つのバンドがどんどん変化するという事が
あるのは十分理解しているが、

この「The Bends」「Ok Computer」「KidA」は
ホップ、ステップ、ジャンプではなく、

ホップ、ステップ、天空への飛翔笑笑笑

ぐらい「孤高」の音を出してしまったのだ。

この「KidA」は音楽関係者からは
「商業的な自殺」とまで言われたのだが、
ところが、

Radiohead信奉者からはなんと絶賛で迎え入れられたのだ!」笑


それは「Radiohead」の音こそが2000年代のロックの音だ!と
みんな正直

「良くも分からず絶賛したのだ」

確かにこの「KidA」の音楽は「革新性」に満ちている。

既に曲というフォーマットでも、
ロックというフォーマットでもなく、

更に極限まで引き上げられたリリシズムといい、
「ラップトップミュージック」と言われるように、
様々な音を掛け合わせて音を作っている。

そこにはギターの音さえ不要なものとして、

「ギターロックバンドの救世主であったはずの
 Radioheadがギターを弾かない笑
 (もちろん弾いている曲もある)」

という、物凄い方向性だ笑

「Ok Computer」の中に
恐らくみんな飛ばすであろう2分弱の楽曲
「 Fitter Happier」があるが、
実を言うとこの楽曲こそが次のRadioheadの姿だったというオチだ笑

しかし、現在2015年なって既にこのアルバムが発売されてからも
15年が経とうとしているが、
「KidA」以降という音楽史に残る、
歴史的な変換を促したにも関わらず、
この「KidA」というアルバムは
「The Bends」と「Ok Computer」より、

「実際は聴かれていない」

みんなの本音を言えば

「歴史的意義のあるアルバムだが、
 聴いていておもしろくない」

という事だろう。

当時はその「革新性」が余りにも、
時代の先端的な雰囲気だった為、
わけもわからず聴いたが、
結局、最終的には自分の趣味には
合わなかったという事だ。

もちろん

「がんばって聴いている」

Radioheadファンはいるのだが、

「果たして本当に心底好きで聴いているのが何割いるか?」

という事は疑問だ。

アマゾンの「KidA」擁護派の意見も
なんだか分かる様な分からない様な意見ばかりだからだ笑

しかしだ!!

ここ最近僕は「JAZZ」にも傾倒していて、

聴きまくったおかげで、JAZZの聴き方をマスターしたのだ。

その「JAZZの耳」を持って、
ここ最近、僕の好きだったアーティストを
聴いてみたのだ。

「JAZZ耳」を持って聴くと確かに今まで聴いていた、
ロックの楽曲も違って聞こえてくる。

大体、ポップスやロックのアルバムは

「ボーカルラインとギターライン」

追って聴いてしまうものだが、
「JAZZ耳」で聴くと更に背後の
ドラムやベースだけでなく、
様々な背景音も聴き取れる様になるからだ。

特に顕著なのがプログレッシブ・ロック系や
BECK等のアーティストだ。

その中で

「全く聞える音が違う!!!!!」

と思ったのが

実を言うとこのRadioheadの「KidA」以降だ!

JAZZに慣れた耳で聴くと、
そのRadiohead

「音がどう変化したのかがロジカルに理解できたのだ」

アマゾン等に投降している擁護派の
トム・ヨークの虚無性」や、
抒情性等の音楽の聴き方では、

Radioheadが好きだから、
 良く分からないけど頑張って聴く!」

っていう根性論と大差はない笑

こはちゃんとロジカルに僕が説明してみよう。

JAZZの聴き方で最大のポイントは

「音楽のメロディーを聴くのではなく、
 演奏者「演奏」を聞く」

という事だ。

Radioheadの「The Bends」と「Ok Computer」から、
「KidA」との最大の変化は
実を言うと構造はこれと一緒なのだ。

「「The Bends」と「Ok Computer」は
  今までのロックやポップスのフォーマットでの聴き方、
  ボーカルとギター等の
  「メロディー」を聴く」

というフォーマットだったのだ。
しかし、

「「KidA」からは「メロディー」を聴くというスタイルから
  音自体のアンサンブルを聴く」

というスタイルに

「音楽の作り方、構造自体が変わったのだ」

ここが分かれば「KidA」以降は
全然、怖くない!笑

しかし、多くの人がここを通過するのは
非常に難しのも確かなのだ。

「The Bends」と「Ok Computer」までは

通常のポップスやロックを聴くような聴き方で理解ができるが、
「KidA」以降は簡単にいえば「JAZZ的聴き方」
で聴かなければ分からないからだ。

JAZZ的ではなくてもフュージョン的でもいい。

確実に言える事は

「メロディーを追おうとしては駄目だ」

という事である。

僕らはついつい無意識に

トム・ヨークの歌を追ってしまう」

のだ。

そこが最大の落とし穴である。

発想を変えて

トム・ヨークの声も楽器の一つである」

という聴き方が正しいのだ。

実際、

トム・ヨークの声も加工されて意味もなさない音になっている」

曲もあるではないか。

そうRadiohead

「ポップスやロックのフォーマットを解体し、
 次の次元に引き上げたのである」

しかし、その進歩の速度はあまりにも高すぎた。

だから、僕を始め、普通のロック、ポップスファンには
聴くのが難しい音になってしまったのだ。

だが、発想を変化させればここにあるのは

「ロックやJAZZ的要素をぶち込んだ、
 物凄く効きやすい素晴らし音楽体験!」

が保証されているのだ。

上記の構造を理解できないファンでさえも、
聴き続けて「いられるだけのパワー」があり、
理解できるようになれば、
そのレベルの高さはまさに

「孤高の存在」
  

である事が理解できるからである。

もう少し分かりやすく解説すると、


「The Bends」  はロック、ポップス要素 100%

「Ok Computer」 はロック、ポップス要素 85%、JAZZ的要素 15%

「kidA」 はロック、ポップス要素 15%、JAZZ的要素 85%

という意識で聴けば理解ができる。

まずは、

「KidA」以降はメロディーを聴くな!!!

という事を肝に銘じて聴けば、

その音空間の新たな地平が見えてくるだろう!!!

ちなみに僕は現在「Kid A」以降を
ウルトラリピート中である!!

実を言うと、

「マイルスの後継者、フュージョンの先は
Radioheadだったのだ!」

という事実に気が付いたのだ!

是非、再度これを踏まえて聞いみよう!!

 

出典引用:Radiohead 「The Bends」「Ok Computer」「kidA」  東芝EMI

 

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