趣味のソムリエ

クリエイティブプロデューサーの人生を豊かにする趣味の話

「築地 鮨文(すしぶん)さんに行ってきた!」 やっぱり築地の鮨は違う!(2016年を振り返って)

最近、築地にハマっている。

世間では豊洲移転問題で騒がれているが、

たまたま、仕事で最近、築地近辺に

訪れる事が多くなり、以前、築地場外の

飲み屋には行った事があったものの、

初「場内」のお店に伺う事にした。

 

築地に行ったことがない人は

余りよくわからないかと思うが、

築地には築地市場「場内」

築地市場に隣接している「場外」がある。

 

「場内」は昔から河岸で働く人向けに、

飲食店を出していたのが起源で、

「場外」は築地の人気上昇と共に、

飲食店等が沢山出店している場所になる。

 

ここでの違いはやっぱり、

「場内」の方が魚の目利きや、食通が通う店が多く、

「場外」は観光地向けという側面が大きい。

もちろん「場外」にもいい店はあるかと思うが、

基本は「場内」の方が外れが少なくなる。

 

現状の築地は豊洲の移転問題など、

どこ吹く風で、連日、物凄い外国人の

観光客が平日でもわんさかきている。

 

鮨の有名店になると2時間待ち、

3時間待ちという場合もある。

 

更に、築地の店は基本的には

昼には店じまいしてしまうので、

僕も今まで食べる機会が余りなかった。

 

「場外」のお店に伺ったのも、

確か夜めに仕事が築地周辺で終わったので、

そのまま飲んで帰るかって感じで寄った気がする。

 

さて、その初「場内」の築地であるが、

やはり行くなら「鮨」を食いたいと思った。

 

多くの観光客や築地に訪れる人同様、

やはり築地に求めるのは

「世界で一番の魚市場」であり、

その世界で一番の魚市場で食べられる、

 

「世界最高峰の魚だろう」

 

その中でも日本人が愛してやまない、

また魚本来の味が楽しめるのが、

「鮨」だからである。

 

余談だが、僕は「鮨」の味に関してはちょっとうるさい。

 

父親が高度経済成長期の時期、

たまたま近所にある寿司屋が行きつけで、

毎晩、晩酌はその寿司屋に行くという生活だったからだ。

 

もちろん、父は毎日寿司を食べるわけではなく、

おつまみの魚と酒で、常連と飲むって感じだったのだが、

必然的に、子供の僕はお土産でもカウンターに行くでも、

寿司にもの凄く近い環境で育った。

 

小生意気にも

 

「小学生の低学年の時から、

 カウンターに座って寿司を握ってもらう」

 

という今から考えるとトンでもない贅沢な環境だった笑

 

だが、子どもというのはわがままで、

 

「寿司ばっか食いたくねぇよ!

 たまには焼肉食いに行かせてくれ!」

 

と更に追い打ちをかけて贅沢を言っていたものだ笑

当然だが、焼肉は年に数回。

 

結局、寿司はたまたま父親のいきつけの飲み屋が、

寿司屋だったから食べていたというだけの話なのだ。

 

だが、そんな小学生低学年の時から

 

「カウンターで寿司」

 

を食べているから、

いつの間にか成人する頃には

 

「立派な寿司にうるさい奴」

 

に育ってしまっていたのだ笑

 

もちろん、自分が寿司にうるさい奴だなんて、

一度も思った事はないのだが、

小さい時からカウンターで鮨を握ってもらっていたのだ、

当然、

 

「寿司を食うのはハシなんて使うのは邪道だ、手で食え手で」

 

とか、

 

「寿司屋は玉(卵焼き)と赤身の実力を見れば分かる」

 

とか、

 

「しょうゆを付けるのはネタに付ける。

 シャリ(ご飯)はその為に味を付けている」

 

など、周囲の諸先輩方や寿司屋の大将にも、

小学生の時から叩きこまれていたのである。

 

築地には本当にめちゃめちゃ沢山の

寿司屋がある。

 

場外と場内合わせたら、

何店舗もあるだろう?

 

その中でもやはり「場内」の数店舗は

味、雰囲気ともに「世界でも最高峰の鮨」

出す店として食通や海外からも熱い注目を集めている。

 

その中で「寿司大」と「大和寿司」はダントツの人気で、

平日でも2~3時間待ちの大行列だ。

 

正直、とてもではないが、

仕事の合間を縫って伺える所ではない。

築地の最高峰の寿司ということで、

海外の観光客もこぞって目指す名店なのだ。

 

ということで、他の鮨の名店を、

ネット等も検索してチョイスした。

そして、今回は冒頭の写真の

 

「鮨文(すしぶん)」

 

さんに伺う事にしたのである。

「鮨文」さんの歴史は古い。

河岸が出来た当初から、既になんと

 

「150年の歴史」

 

なのである。

まさに「江戸前の鮨」これぞ本物。

 

それに、僕が伺ったタイミングは、

たまたまスグに入れたのだ。

 

しかし、つけ台があるカウンターは埋まってしまっていて、

(築地の場内の寿司屋は基本10席程度のお店が中心)

ハジに座ってしまったので、ゲタで出された。

 

その前に、エビの頭が入ったお味噌汁と

熱いお茶、器に入ったガリが提供される。

お味噌汁はエビの香りが漂い、美味しい。

さて、肝心の鮨だが、

 

 

写真を見て頂ければ一発で分かる様に、

 

「ネタのつやつや、てかてか、肉厚具合を見て欲しい!」

 

もう写真をご覧頂いただけでもネタが素晴らしのが分かるだろう。

ネタの処理の仕方、切り口等も観て頂ければ、

素晴らしいのが一目瞭然だ。

 

何よりネタが良いのが、見た瞬間に分かる!

 

いてもたってもいられず、

赤身をつかんだ。

 

僕はいつも、

 

「赤身」

 

から食べる。

 

これは小さい時からの習慣であり、

赤身が上手い寿司屋は大抵、

美味い寿司を出す可能性が高いという経験則からだ。

 

また、当然、鮨は手で食べる。

ハシで食べる女性も多いかと思うが、

僕は

 

「鮨は指の触感でも楽しむものだと思っているからだ」

 

それをハシで食べたら分からなくなってしまう。

 

鮨を持つ、

赤身のつやが素晴らしい。

更に思ったよりも更に肉厚で、

しゃりが少なめである。

 

ネタに醤油をほんの少しつけ、一口で、口に頬張る。

醤油を食べるんではなく僕は鮨を食いに来たのだからだ。

醤油の味に支配される程、醤油を付けるのなんて、

愚の骨頂だからである。

 

口の中にいれると、赤みの弾力と、

赤み独特の旨みが口に広がる。

 

「美味い!」

 

これは僕が食べた鮨の中でも

最高に美味い鮨の一つになった!

 

その後は、もう、美味し過ぎて、言葉にならん笑

夢中でアッと言う間に食べてしまった。

 

途中で冷静にならなければと

はたと気づき笑

 

それからは

 

「一貫、一貫、口に入れる毎に、

 目をつぶって味わう事にした」

 

ホタテを口いいれると、

そのホタテの舌触りが最高。

赤貝のなんとも言えない弾力性。

ウニの口の中でブワッと広がる甘み。

エビのぷりぷり具合。

光ものはこはだかな??

これも締めていてとても美味しい。

極めつけは

 

泉ピン子さんも絶賛の穴子!」

 

崩れやすいので手で食べてくださいと

いわれるぐらいなのだが、

口にいれるとほろっと溶ける。

 

巻き物も美味しく、

最後に大トロを口にいれ、

玉を食べる。

 

「なんという至福の時間なんだ!」

 

久しぶりに美味い鮨を食べた。

 

最近、鮨も高級寿司は食べておらず、

近所の寿司屋もネタの質が落ち、

回転寿司系にも納得がいかず、

全然、本物の寿司を食べていなかった。

 

景気が良かった昔は、

 

「値札がない寿司屋」

 

に上司に連れて行って、もらったりしたもんだが、

最近はそんな景気のいい話なんて全くなく。

 

本物の寿司を食べる機会もなくなって久しい。

 

それが、本当に久々に本物の鮨を食べれた。

 

これは嬉しいねぇ!

 

ちなみに、ここまで読んだ人は、

金額が気になると思うので書くと

ランチのお任せコースで3850円(2016年当時)である。

 

ハッキリ言って安い!

 

夜、同じ様なコースを食べたら楽勝で、

1万以上は取られるネタと質だ。

 

是非、築地の近くで仕事がある人は、

お昼前に機会があったら寄って見て欲しい。

 

というより、

ワザワザ機会を作ってでも行く価値はある!笑

と断言しておこう!

 

さて、次、築地に行った時はどうしようかなぁ。

楽しみ!

 

※現在、鮨分さんは豊洲で営業中とのことです。

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